007.迷いの森

 

そこに一歩踏み込めば暗い森の中

鬱蒼とした木々が一面に広がっている

木々の色は濃く深く

奥へ進めば進むほど

その色は濃くなっていく

 

出口さえわからずに迷うのか

それとも出口など存在しないのか

 

それに気づいてももう遅い

その頃には既に元来た道もわからないほどに

奥深くへと来てしまっている

 

入口が見えるのは最初だけ

進めば進んだ分だけ

入口が遠ざかっていくのとは違う

何倍も遠ざかり迷っていく

 

ここは入った者が出てこないと言われている森

一歩足を踏み入れれば戻れないと伝えられている森

今日も誰かが入っていく

 

二度と帰れない森へようこそ

迷路でもないのに永遠に出られない森は

今日も誰かを誘って

誰かを殺していく

 

2007.12.16

RPGによくある『迷いの森』。
聖花の小説にも使おうか使わないかかなり真剣に迷っております。
が、実用できない可能性が高いですね。セパートとラパートのところぐらいかなぁ…。

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