020.逢う魔が時(大禍時)
黄昏の色は徐々に黒くなり
夜の訪れは次第に闇を通して伝わってくる
何かが襲い掛かってきそうで恐怖し
早足に通り過ぎようとする
人外のものは触手を伸ばすかのように
ひっそりと闇の手を絡みつけようとする
気付かずに通り過ぎるも
気付き逃げようとしても
人外のものは決して逃がそうとはしない
夕方から夜へと移ろう
最も短く最も解せない時間
今日もどこかでまた一人
誰かが消えていく
2008.8.31
そんな恐怖もある夜ですね。